冬に立ちくらみやめまいが増えるのはなぜ?急に立つとフラつく原因と対策【起立性低血圧】

Why Dizziness and Lightheadedness Increase in Winter — Understanding Orthostatic Hypotension


【結論】冬の立ちくらみは「血圧調整の遅れ」が原因のことが多い

冬に、

  • 急に立つとフラッとする
  • 目の前が暗くなる
  • 一瞬、意識が遠のく感じがする

こうした症状は、起立性低血圧と呼ばれる状態であることが多く、 心臓や脳の病気ではなく、自律神経による血圧調整が一瞬遅れることで起きます。


起立性低血圧とは何か

起立性低血圧とは、
座る・寝る姿勢から立ち上がったときに、血圧が一時的に下がる状態です。

本来は、

  • 立つ → 血液が下半身に下がる
  • 自律神経が反応する
  • 血管が収縮し、血圧を保つ

という流れが瞬時に起こります。

しかしこの切り替えが遅れると、
脳への血流が一瞬不足し、立ちくらみとして自覚されます。


なぜ「冬」に起きやすいのか

① 寒さで血管が常に収縮している

冬は体温を守るため、血管が縮み気味になります。

この状態が続くと、
血圧調整の幅が狭くなり、立ち上がった瞬間の対応が遅れやすくなります。

② 冬は隠れ脱水になりやすい

寒いと喉の渇きを感じにくく、
知らないうちに水分不足になります。

血液量が少ないと、
立ち上がった際の血圧低下が起きやすくなります。

③ 朝・夜は自律神経の切り替えが弱い

起床直後や夜間は、
もともと血圧が低めで、自律神経の反応も鈍くなりがちです。

図で理解(簡易)

冬の寒さ・脱水
   ↓
血管が収縮しがち
   ↓
立ち上がる
   ↓
血圧調整が遅れる
   ↓
脳血流 一時低下
   ↓
立ちくらみ・めまい

排尿失神との関係

前の記事で触れた排尿失神も、 この起立性低血圧と同じ自律神経系の反応です。

違いは、

  • 排尿失神:排尿という刺激が引き金
  • 起立性低血圧:姿勢変化が引き金

という点だけで、根本は共通しています。


危険な立ちくらみとの見分け方

心配が少ないパターン

  • 立ち上がった直後に起きる
  • 数秒〜1分ほどで治まる
  • しゃがむ・座ると楽になる

医療相談を考えた方がよい場合

  • 何もしていないのに起きる
  • 片側のしびれ・ろれつ障害を伴う
  • 失神して倒れた
  • 最近、頻度が急に増えた

日常でできる現実的な対策

① 立ち上がる前にワンクッション

寝ている・座っている状態から、
一度腰掛けて数秒待つだけでリスクは下がります。

② 冬こそ意識的に水分補給

「喉が渇く前」に、少量ずつ。

③ 朝一番の急動作を避ける

起床後すぐ立たず、
布団の中で足を動かすなどの準備動作が有効です。


あとがきコラム|体が遅れているだけ

冬の立ちくらみは、
体が怠けているのでも、壊れているのでもありません。

血圧調整が一拍遅れるだけのことが多いのです。

仕組みを知っていれば、 慌てず、危険を避ける行動が取れます。

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