商売を見ていると、どうにも説明がつかない場面に何度も出会います。
理屈では「これはうまくいくはずだ」と思える店が、いつの間にか消えていたり、
逆に、特別な商品があるようにも見えないのに、長く続いている店があったり。
なぜこんな違いが生まれるのか。
私はずっと、その「からくり」が気になっていました。
商品や価格だけでは説明できない違和感
多くの商売論は、こう語ります。
- いい商品を作れば売れる
- 安ければ人は集まる
- 技術が高ければ評価される
確かに、それらは間違いではありません。
しかし現実には、同じような商品、同じような価格帯、同じような立地でも、
「繁盛する店」と「続かない店」がはっきり分かれます。
その差は、商品説明や数字だけでは説明しきれません。
人は「モノ」よりも「空気」を選んでいる
観察を続けていくと、ある共通点が見えてきます。
人は、商品そのものよりも、
その場に流れている空気や安心感を選んでいるのではないか、という点です。
居心地、滞在のしやすさ、説明されなくても伝わる価値。
そうした言葉にしにくい要素が、選ばれる理由になっている。
スターバックス、マクドナルド、コンビニ、繁盛する個人店。
それぞれ形は違っても、「空気の設計」という点では共通しています。
価格は「安さ」ではなく「信頼の装置」
もう一つ気になったのは、価格に対する人の反応です。
安いから安心、高いから不安、とは限りません。
むしろ逆に、お金を払った方が安心する場面も数多く存在します。
高いものほど多くを語らず、
無料より有料の方が信頼される。
価格は単なる数字ではなく、「判断を簡単にするための装置」として機能しているのだと感じました。
技術や努力だけでは、なぜ続かないのか
職人や料理人の世界でも、同じ疑問が浮かびます。
腕がいいのに続かない人。
特別な技術がなくても、なぜか長く続く人。
ここにも、「技術以外の構造」が存在します。
人の流れ、役割分担、場の作り方。
個人の能力を食い潰さず、循環させる仕組みがあるかどうか。
続く商売は、個人に無理をさせません。
このブログで書いていること
このブログでは、
- なぜ人はそこに居たくなるのか
- なぜ同じ商品でも雰囲気が違うのか
- なぜ説明しなくても伝わる店があるのか
- なぜ技術だけでは続かないのか
そうした疑問を、特定の成功法則に当てはめるのではなく、
構造・空気・人の心理という視点から考えています。
答えを断定するつもりはありません。
ただ、「なぜだろう」と感じた違和感を、一つずつ言葉にしているだけです。
以下の記事は、こうした視点を具体的な題材で掘り下げたものです。
気になったテーマから、自由に読んでいただければと思います。


コメント