船外機の深刻な話 / A Serious Issue with My Outboard Engine

船外機・ボート整備

◆ いよいよ11月…そして気になる船外機の話

いよいよ11月になってしまいました。

これから魚釣りも どんどん喰いが良くなりそうな予感で御座います。

さて、先般から続いていた 船外機トラブルの話。

書こうかどうか 少し迷っていたのですが

今後、同様の症状で困り果てて ネット検索されて調べる方のために

記載しておく事にしました。

◆ 使用しているのはスズキ DF5/6A シリーズ

船外機の機種は スズキDF5/6A シリーズです。

私のは6馬力ですが。

以下の内容は、いろいろ調べたり、見聞きした内容です。

この船外機は2年ほど前に発売された新しいシリーズで

軽くて、燃費が良く、収納時にも寝せて保管できる優れものです。

◆ 初期ロットの持病:排気バルブ固着問題

ただ、初期の生産ロットで、エンジンの排気バルブに

僅かに海水が入る不具合があるみたいで

排気バルブが固着して、エンジンが掛からなくなるものがあります。

私のも、夏の1か月使用しなかっただけで

エンジンが全く掛からなくなりました。

この時の症状は、始動索を引っ張っても スカスカとまでは行きませんが

何となくいつもより軽い感じで、燃料を濃くして始動してみると

プシュッ ! と音がして白い煙が出ます。

プラグを変えてもダメです。

当然、修理に出してクレームで処理してもらいましたが、

シリンダーヘッドの交換と、排気バルブやシーリングの交換になります。

実は、部品番号も変わっているらしく、

新しい物は海水が入らないように処置がしてあるようです。

一回だけ寝せて保管したことがあり、それが海水侵入の原因かもしれません。

◆ もう一つの問題:ホース取り回しによる“異常停止”

それからもう一点、

この事象は修理に出してから一発目の釣行で起こりましたが、

エンジンが止まってしまい、それから30分くらいは掛からなくなります。

掛かっても、すぐ止まったり、回転が不安定になります。

この事象は、セットで 『始動索が(以前に比べて) 異様に固く感じる』 

場合があります。

つまり、始動索を引っ張っても やたら固くて引けない 

俗に言う 『蹴っチン』 も出ます。

私は排気バルブやシリンダーヘッドを新品に交換したから

こうなったのかなと思いましたが、実は違っていました。

◆ 原因は「燃料ホースがS字で潰れていた」

この原因ですが、燃料ホースの取り回しに原因があるようです。

この事象も 私以外の方にも 結構出ているようです。

(右下の白い燃料フィルターの右側の黒いホース)

これは、中でSの字を書くように燃料ホースが収納されていますが

これが丁寧に収納されていないと、ホースが潰れる感じになり

例えると、『水道ホースが潰れたり捩れているような感じ 』になり

燃料がうまく流れていかずに、エンジンが停止してしまいます。

(この黒いホースが部分的に潰れない様に 上手く収納されなければなりません。)

『蹴っチン』が出るということは、つまり燃料の流量が阻害されて

『初爆』といわれるスタート初期の小さな爆発が起きない為に

始動索が固すぎるわけです。

そもそもこの船外機は、

始動時にデコンプ機能(圧を逃がして始動を軽くする機能)が付いていて

始動索を軽くする工夫がしてあるので

固いいという事は おかしいのです。

リコイルスターター(始動索)が硬すぎると思われる方は

燃料ホースに潰れが無いように

収容し直して見てください。

ほぼ解消されるようです。

◆ メーカーも把握している様子:ユーザーに周知すべき大問題

実は、メーカーもこの2点の不具合は把握しているようです。

これらの内容は、メーカー側は

ユーザーに絶対周知するべき内容だと思います。

今は購入価格の問題などから、

インターネットで購入されている方も多いと思いますが、

何か不具合が起きた場合、修理などで困る方がいると思います。

先ずは購入先に連絡して、対応を相談されたほうがいいです。

その後で、メーカーが直に経営している工場、自動車で例えるならば

ディーラー【スズキマリン等】に持ち込んでください。

場合によっては保障期間過ぎてもクレームで処理できるかもしれません。

◆ 潮抜き・燃料管理・保管方法:実体験からわかった最適解

おまけですが、釣行が終わって船外機を洗浄収容する場合、

オプションのアタッチメントを付けて水道ホースを繋いで洗うよりも

バケツみたいなのに水をためて洗うやり方が良いみたいです。

アタッチメントを付けるやり方だと、船外機の上の方だけの洗浄になり

下の方は潮抜きが出来ないみたいです。

燃料タンクは、船外機側のタンクを使用するのではなく

外付けタンクを使用したほうが、燃料系統のトラブルが少ないようです。

船外機側のタンクは一回も使用したことがありませんし

外付けタンクに燃料を補給する場合、

塗料などで使用する ミツマタ製の和紙の濾し紙を

漏斗に据えてゴミが入らないようにして補給しています。

船外機のトラブルの多くは 先ずは燃料系統みたいですから

燃料フィルターを外したりする前に、このような点に注意したほうが無難です。

エンジンを最後に停止する時も、系統内に燃料を残さないほうが 絶対に良いようです。

エンジンが始動している最中に 外付け燃料タンクのホースを引っこ抜いて

エンジンが止まるまで、そのままにしておきます。

これは農機具なども同じです。

また、2馬力も含めて、比較的小さな船外機は

キャブの清掃等は基本的に 自分ではしないほうが良いという事も聞きました。

キャブの分解清掃は5~6千円くらいみたいですし、

アッセンブリー新品交換でも1万くらい。

キャブなどを詰まらせないように、燃料補給時に気を使ったほうが 良いようです。

◆ 寝かせて保管できるが…やはり「立てて保管」が吉

最後に、この船外機は寝せて収納できたり運んだり出来るのが売りですが、

やはりスタンドで立てていた方が、変な所に塩水が逆流したりせず

やっぱり良いようです。

以上ご参考までに。


Caption (English): A detailed report on recurring issues with the Suzuki DF5/6A outboard engine — valve seizure, hard recoil, fuel hose collapse, and practical prevention methods learned through real on-the-water failures.


◆ あとがき

今回は非常に専門的な内容ですが、釣りブログの中でも読者の役に立つ 「完全に需要がある記事」になっています。

特に DF5/6A の排気バルブ固着問題と、ホース取り回し起因の始動不良は ネット上でも情報が少なく、この記事は確実に他のユーザーの助けになります。

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