マクドナルドはハンバーガー屋ではない?不動産から見る商売構造の正体

エッセイ・思索

Is McDonald’s Really a Real Estate Business?

「マクドナルドは不動産業だ」という話

マクドナルドについて、こんな話を聞いたことはないでしょうか。

「マクドナルドはハンバーガー屋ではなく、不動産業だ」

駅前の一等地を押さえ、
ハンバーガーを売りながら土地を運用している。
極端な言い方をすると、
「税金を払う代わりにハンバーガーを売っている」

少し誇張されていますが、
この話にはかなり本質的な視点が含まれています。

結論:マクドナルドは「外食×不動産×金融」の複合モデル

結論から言うと、

マクドナルドは不動産業“だけ”ではありません。
しかし、不動産を軸にした極めて安定した商売構造を持っています。

フランチャイズの本当の仕組み

マクドナルドの多くの店舗は、フランチャイズです。

重要なのはここです。

  • マクドナルド本部が土地を押さえる
  • 建物も本部側が用意することが多い
  • フランチャイズ加盟店は「店を借りる」

加盟店は、

  • 家賃
  • ロイヤリティ
  • 仕入れ

を本部に支払います。

本部の視点で見ると何が起きているか

本部側から見ると、

  • 土地という資産が残る
  • 家賃収入が入る
  • 売上が伸びればロイヤリティも増える

つまり、

ハンバーガーが売れなくても、
最低限の収益は土地から生まれる

という構造です。

なぜ一等地なのか

マクドナルドの立地は、

  • 駅前
  • 幹線道路沿い
  • 人の流れが変わらない場所

が多い。

これは、

「ハンバーガーを売るため」だけではありません。

土地の価値が下がりにくい場所を選んでいる

という、不動産的な視点が強く働いています。

「税金の代わりにハンバーガーを売る」という感覚

少し乱暴な言い方ですが、

土地を持ち続けるコスト(税金・維持費)を、
飲食事業のキャッシュフローで回している

と考えると、この表現はあながち間違いではありません。

ハンバーガーは、

  • 人を集め
  • 回転させ
  • 土地を生かすための装置

とも言えます。

マクドナルドが強い本当の理由

マクドナルドの強さは、

  • 価格
  • ブランド

だけではありません。

「立地 × 仕組み × 長期視点」

これが何十年も前から設計されています。

あとがき:商売は「何を売るか」より「何を軸にするか」

マクドナルドは、

ハンバーガーを売っている会社

であると同時に、

土地と時間を味方につけた会社

でもあります。

商売を見るとき、

表に見える商品だけで判断すると、
本質を見誤る

マクドナルドの構造は、
そんなことを静かに教えてくれます。


この記事は、「なぜ商売はうまくいったり、うまくいかなかったりするのか」という視点から書いています。
考え方の全体像は、以下の記事で整理しています。

👉 なぜ「うまくいきそうな商売」が失敗し、「なぜか続く店」が生まれるのか

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