🪶 漆器の修理依頼 ── 受け継がれる器への想い/Lacquerware repair request

拵え・塗物・その他

Lacquerware Restoration — A Vessel Handed Down Through Generations

友人から「修理をお願いしたい」と預かった漆器。
毎年お正月に代々使われてきたという、大切な一枚です。

見てみると、過去に落として割れた跡があり、
塗膜だけでなく、木地そのものにも深い亀裂が走っていました。

欠け、剥がれ、歪み――。
時間の重みがそのまま刻まれた器には、
「直す」以上に「蘇らせる」という言葉が似合います。

期限は3ヶ月半。
やりがい、たっぷり。

この器がまた、来年の正月の食卓で輝けるように。
心を込めて直します。

漆器の修理前 / Lacquerware tray before restoration
Restoring a Lacquerware Tray
A treasured family heirloom used every New Year.
The cracks run deep, but so does the will to revive it.
漆器の割れ部分拡大 / Close-up of cracked lacquerware corner
Close-up of the Damage
The lacquer has chipped away, revealing the raw wood beneath.
Repairing it will require patience—and respect for the craft.
🎨 補足コラム:漆器修復の心得
🪶 修理とは「再生」:
漆器の修復では、単に割れを埋めるだけではなく、
木地の呼吸を妨げず、漆の層を重ねて再び命を吹き込みます。
古い漆の上に新しい命を重ねるこの工程は、
「人と器が共に時を重ねる文化」を体現するもの。
傷を隠すのではなく、時間を受け入れて仕上げる――それが本当の修理です。

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