【結論】ファストフードのポテトは“二度揚げ+専用油+下処理”で作られている。自宅でも正しい手順なら再現可能
ファストフード店のポテトは、なぜあれほどカリッと揚がり、時間が経ってもおいしいのか。 一方で、家で同じように揚げてもベチャッとした食感になってしまい、まるで別物になることがあります。
結論として、ファストフードのポテトは:

- 専用油(植物油+ビーフ香味油)を使用
- 工場で一度 “予備揚げ” されている
- お店で “高温で二度揚げ” されている
- じゃがいもの種類が決まっている
この4つがそろうことで、独特のカリッと感が実現されています。
自宅でも、二度揚げと水分管理を徹底すれば、 ファストフードの食感にかなり近い仕上がりが可能です。
【図解】ファストフードのポテトができる流れ
工場 お店 自宅再現のポイント ──────────────────────────────────── ① 皮むき → 冷凍保存 → じゃがいもは種類を選ぶ(男爵NG) ② カット → 低温で下揚げ → 水分を絶対に残さない ③ ブランチング→ 高温で本揚げ → 二度揚げを徹底 ④ 予備揚げ → 専用油で揚げる → 揚げ油の温度管理
【深掘り】なぜ自宅のポテトは“しなしな”になりやすいのか?
① 水分がじゃがいもに残っている
最も大きな原因は「水分」。 家で作ると、カットしたじゃがいもの内部に水が多く残り、油の中で蒸気となって外側を破壊するため、カリッと仕上がりません。
② 一度揚げだけで済ませている
ファストフードは必ず “二度揚げ”。 家で一度だけ揚げると、外が固まり切る前に中の水分が飛びきらず、しなります。
③ じゃがいもの種類が違う
男爵いもはホクホクしていますが、揚げると崩れやすくベチャッとなります。 メークインや北海こがねのほうが向いています。
④ 家の油の温度が不安定
家庭のコンロは温度の上下が激しく、油の温度が一定になりません。 これがベチャッとする大きな原因です。
【結論:自宅でカリッと仕上げるコツ】
① 冷凍ポテトを使うのが最強
工場でしっかり水分が抜かれ、予備揚げされているため、 家庭で最も再現度が高い方法です。
② 自作する場合の工程
STEP1:じゃがいもをカットしたら一度ゆでる(ブランチング)
60〜70℃で数分。 生のまま揚げるより、でんぷんが安定し、カリッとなりやすい。
STEP2:水気を“完全に”取る
ここが成功の8割。 冷蔵庫で30分寝かせると、表面の水分がさらに飛んで成功率が跳ね上がる。
STEP3:低温で一度揚げ(130〜150℃)
内部にじっくり火を通し、形を固める工程。
STEP4:一度休ませる(5〜10分)
余分な油が落ちる+内部の水分が落ち着く。
STEP5:高温で二度揚げ(180℃)
ここで表面の水分が完全に飛び、「カリッ」となる。
STEP6:揚げた直後に塩をふる
ポテトが一番油を吸っているタイミングなので、味がしっかりつく。
【“ファストフード店の味”の秘密】
ファストフードのポテトは、油にも工夫があります。
- 植物油+ビーフフレーバー油
- 揚げ油の温度が自動制御で一定
- 冷凍状態から揚げることで水分バランスが最適
つまり、家とお店では設備が違うため、 「油が違うのでは?」という印象になるだけです。
【まとめ】家庭でファストフード級のカリッとしたポテトを作る方法
- 冷凍ポテトを使うのが最も確実
- 生から作るなら二度揚げ必須
- じゃがいもはメークイン系を選ぶ
- 水分管理(とにかく乾かす)が最重要
- 油の温度を安定させる
この5つを守れば、自宅でも驚くほどおいしい“ファストフード食感”に近づきます。
【Column|料理の“再現性”は仕組みを知ると劇的に上がる】
Understanding the mechanism makes your cooking consistent.
料理は勘に頼るより、「仕組み」を知る方が格段に成功しやすくなります。
今回のポテトの話も、 ・水分量 ・でんぷん質 ・油温 ・二度揚げ という“構造”さえわかれば再現性が一気に上がります。
料理は感覚の世界に見えて、実は科学的な積み重ね。 この視点を持っておくと、どんな料理でも失敗しづらくなります。
「なぜ家でうまくいかないのか?」を知ることは、 生活の質を上げるとても実践的なヒントになります。


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