Why Lawson Continues to Be Japan’s Convenience Store Test Lab
結論:ローソンは「完成形」を急がないことで生き残っている
ローソンは、コンビニ御三家の中で
最も「分かりにくい」存在
かもしれません。
店舗によって雰囲気が違い、 置いてある商品も違い、 評価も割れやすい。
しかし結論から言うと、ローソンは
あえて完成させない戦略
を取り続けている会社です。
ローソンはなぜブレて見えるのか
ローソンについてよく聞く声に、
- 店舗ごとの差が大きい
- 方向性がよく分からない
- 当たり外れがある
といったものがあります。
ですがこれは、
弱点であると同時に、戦略でもある
のです。
「決めすぎない」という選択
ローソンは、セブンほど
売り方を固定しません。
あらかじめ一つの正解を決めるよりも、
複数の可能性を同時に試す
という考え方が強い。
ローソンが「実験場」と呼ばれる理由
ローソンはこれまで、
- 健康志向の商品
- 女性向けの売り場構成
- 高齢者・地域密着型の店舗
- 行政・医療との連携
など、さまざまな試みを行ってきました。
これらは単発の思いつきではなく、
社会の変化を先取りする実験
です。
当たったものだけが残る
ローソンの特徴は、
失敗を恐れない
ことではありません。
正確には、
失敗を前提に設計している
のです。
当たらなければ静かに引き、 当たったものだけを残す。
この繰り返しが、
ローソンの正体
だと言えます。
現場から見るローソンの特徴
この実験型の構造は、 現場にも影響します。
自由度と負担は表裏一体
ローソンは、
- セブンほど管理されず
- ファミマほど平均化されない
中間的な立ち位置です。
そのため、
工夫の余地はあるが、安定しにくい
という側面があります。
うまくはまれば評価され、 はまらなければ苦しくなる。
これは、
裁量と責任がセットで渡されている
状態とも言えます。
ローソンは弱いのか、それとも賢いのか
短期的に見ると、
完成度は高くありません。
しかし長期的に見ると、
変化に適応する力は非常に高い
会社です。
社会が変わり、
- 客層が変わり
- 価値観が変わり
- 求められる役割が変わる
そのたびに、
形を変えられる余地を残している
これがローソンの最大の強みです。
この構造から学べること
ローソンのやり方は、
完成度より柔軟性を取る戦略
です。
どんな業界でも、
- 正解が見えにくい時代
- 価値観が揺れている市場
- 顧客像が定まらない分野
では、
ローソン型の考え方が生きる
場面があります。
あとがきコラム|完成しないことは、弱さではない
私たちはつい、
完成されたモデル
を理想と考えがちです。
しかし、
完成させない勇気
がなければ、 変化には耐えられません。
ローソンは、
あえて揺れ続けることで生き残っている
会社です。
この視点を持つだけで、
- 会社選び
- 業界分析
- ビジネスモデルの見方
が、少し変わって見えるはずです。
それだけでも、 この記事を書く意味はあると思います。
コンビニ御三家全体の考え方や、 他社との違いを整理した全体像は、 こちらの記事でまとめています。

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