A jewel-like insect found in my garage: the giant cuckoo wasp

先日、ガレージの床に、
見慣れない青色の昆虫が落ちていました。
すでに動かず、
よく見ると、まるで金属のような光沢。
虫というより、小さな工芸品のようにも見えます。
最初は何の虫か分かりませんでしたが、
調べてみると、
「オオセイボウ」という名前だそうです。

オオセイボウとは何者なのか
オオセイボウは、
ハチ目・セイボウ科に属する昆虫で、
日本にも普通に生息しています。
最大の特徴は、
青〜緑に輝く金属光沢。
この色は着色ではなく、
体表の微細構造によるもの。
つまり、時間が経っても色あせにくい、
天然の構造色です。
派手な見た目から、
刺されそうな印象を受けますが、
実際には人を刺すことはほとんどありません。
攻撃性は低く、
花の蜜を吸ったり、
静かに日向で休んでいることが多い虫です。
なぜ「縁起が良さそう」に見えるのか
オオセイボウを見て、
「なんとなく縁起が良さそう」
と感じる人は少なくありません。
その理由は、いくつか考えられます。
- 宝石のような見た目
- 滅多に意識して見ない虫であること
- 青や緑が「再生」「繁栄」を連想させる色であること
昔から、
偶然見つけた美しいものには、
良い意味を重ねる文化があります。
科学的に「幸運を運ぶ虫」という根拠はありません。
でも、そう感じた気持ちそのものが、
すでに小さな幸運なのかもしれません。
ボクちゃん幸せ。宝くじ買うかね。笑
見つけたのは「終わり」ではなく「形を変える瞬間」
今回見つけたオオセイボウは、
すでに命を終えていました。
ただ、不思議と、
嫌な感じはしませんでした。
むしろ、
何かを残していった
そんな印象の方が強い。
自然の中では、
命は消えるのではなく、
形を変えて循環していきます。
虫の残骸と、漆芸という発想
ふと、
この美しい色を、
漆芸に使えないだろうか
と思いました。
もちろん、簡単な話ではありません。
でも、
・構造色の保存
・自然素材としての扱い
・装飾としての可能性
タマムシの羽だって素材で売ってますからね。高いですけど。
こうした視点で見ると、
オオセイボウは、
単なる「虫の死骸」ではなく、
素材にも見えてきます。
昔の工芸は、
今よりもずっと、
自然の残骸と近い距離にありました。
知ることで、世界は少しだけ豊かになる
知らなければ、
ただの「よく分からない虫」で終わっていたと思います。
でも、名前を知り、
性質を知り、
背景を知ると、
世界の見え方が変わる。
ガレージの床に落ちていた、
たった一匹の昆虫で、
そんな体験ができました。
あとがきコラム|得した気分になる理由
オオセイボウを見つけて、
「得した気分」になったのは、
たぶん偶然ではありません。
それは、
何も期待していないところで、予想外の美しさに出会った
からだと思います。
こういう瞬間があると、
日常は少しだけ、
面白くなります。
幸運とは、
何かが増えることではなく、
気づく力が増えることなのかもしれません。
次に足元に何か落ちていたら、
少しだけ立ち止まって、
眺めてみるのも悪くありません。
思いがけず、
世界がきらりと光ることがあります。


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