Why do luxury minivans like Alphard and Vellfire seem so common on the road? The answer lies not in people, but in systems.

※ 写真はイメージです。本文内容とは特定の車両・人物を結びつける意図はありません。
■ 先に答え:理由は「お金の使い方」ではなく「買い方」にある
最近、街中でアルファードやヴェルファイアといった高級ミニバンを見かける機会が増えたと感じる方は多いのではないでしょうか。 「みんなそんなに余裕があるのだろうか?」と疑問に思うこともあるかもしれません。
結論から言えば、これは個人の豊かさというより、車の買われ方が変わった結果です。
■ 残価設定ローンとは何か
最大の要因は残価設定ローン(残クレ)と呼ばれる金融商品です。 これは、数年後の下取り想定価格(残価)をあらかじめ差し引いてローンを組む仕組みです。
- 車両価格:700万円
- 5年後の残価:300万円
- 実際にローンを組む金額:400万円
この場合、月々の支払いは見た目より大幅に軽くなります。 その結果、従来なら選択肢に入らなかった高価格帯の車も「現実的」に見えてくるのです。
■ なぜアルファード・ヴェルファイアは成立しやすいのか
これらの車種は、中古市場や海外輸出での需要が非常に強く、価格が落ちにくい特徴があります。 そのため販売側も高い残価を設定しやすく、ローンが組みやすいのです。
言い換えれば、
「高級だから売れている」のではなく、「残価が読めるから売りやすい」
■ 見た目と実態のギャップ
ここで注意したいのは、高級車に乗っている=資産的に余裕があるとは限らないという点です。
残価設定ローンでは、
- 走行距離の制限
- カスタム不可
- 契約満了時に「返却 or 追加支払い」の選択
といった条件があります。 多くの場合、車は「所有物」ではなく、期間限定で使う高額な道具に近い存在になります。
■ これは合理的な選択でもある
誤解してはいけないのは、これが必ずしも悪い選択ではないということです。
- 子育て期だけ大きな車が必要
- 維持費を抑えたい
- 数年ごとに新車に乗り換えたい
こうした目的には、残価設定ローンは非常に合理的です。 問題があるとすれば、仕組みを理解しないまま使ってしまうことでしょう。
■ まとめ
高級ミニバンが増えた理由は、個人の性格や価値観ではなく、金融商品と市場構造の変化にあります。
車は「豊かさの象徴」に見えがちですが、実際には
豊かさとは、どんな契約を結び、どんな選択肢を残しているか
その視点で見てみると、街の風景も少し違って見えてくるかもしれません。
あとがきコラム|見える豊かさと、残る豊かさ
本当に余裕のある人ほど、意外と地味な車に乗っている。 そんな話を聞いたことはないでしょうか。
それは節約というより、「自由度」を優先しているからだと思います。
車は人生を便利にしてくれる道具ですが、人生そのものではありません。 どんな車に乗るかよりも、降りる選択肢を持っているか。 それが、静かな豊かさなのかもしれません。


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