
なぜ「無料で全部教えます」がここまで増えたのか
ここ最近、フェイスブックやインスタグラムを見ていると、
- 「AIを使って億を稼いだ」
- 「無料で全部教えます」
という広告を、嫌でも目にするようになりました。
一見すると景気のいい話ですが、正直なところ、私は最初から少し引っかかっていました。 理由は単純で、「この人たちは、どうやって儲けているんだろう?」という点です。
直感的に「おかしい」と感じた理由
無料で教えること自体が悪いとは思っていません。 実際、無料はビジネスの入口として非常に合理的です。
ですが、「全部無料で教えて、なおかつ自分が儲かる」という話になると、 途端に成立しなくなります。
この違和感を整理するために、私はAIと議論してみました。
無料は怪しい? ── いいえ、広告としては合理的
まず前提として、無料=詐欺 ではありません。
無料コンテンツは、
- 興味を持ってもらう
- 人を集める
- 信頼関係を作る
ための入口として、非常に優秀です。
問題は、「何を無料で教えるのか」です。
なぜ「無料で全部教えます」は成立しないのか
教えられるのは、核心ではない部分だけ
私の結論はシンプルでした。
無料で教えられるのは、「ノウハウっぽいけど核心ではないもの」だけ。
具体的には、
- ChatGPTの使い方をいくつか紹介する
- プロンプト例(専門的な答えを貰うためにAIに指示する方法)を少し見せる
- 今は主流ではない市場を勧める
といった内容です。
それなりに小銭は稼げるかもしれませんが、 教える側にとっては、そこを使われても痛くない。
本当に儲かる場所は、決して出てこない
もし再現性が高く、競争力があって、普通の人でも勝てるノウハウがあるなら、 それを無料で全部教える理由はありません。
人がやる前に自分が散々暴れて食い散らかし、 後続がどれだけ頑張っても自分には追いつけない。
そういう全く脅威にならない状態になって、 初めてノウハウを外に出す意味が生まれます。
逆に言えば、
本当に再現性のあるノウハウを無料で全部教える人がいたら、 業界ではバカ呼ばわりされるでしょう。
その理由は単純で、逆に自分の立場が食われる恐れがあるからです。
失敗しても「本人のせい」にできる設計
無料コンテンツでよく見かけるのが、
- 「継続が大事です」
- 「努力が足りません」
- 「行動すれば結果は出ます」
といった締め方です。
これを言われてしまうと、 結果が出なくてもすべて自己責任になります。
教える側は痛まず、立場も守られる。 非常によく出来た構造です。
引っかかる人が悪いわけではない
この手の広告に反応する人を、 「情弱」と切り捨てる声もありますが、私はそう思いません。
むしろ、
- 時代の変化に置いていかれたくない
- 何か始めなければと思っている
- 真面目に将来を考えている
そういう人ほど、目に留まりやすい。
今はAIという言葉が強く、 正体が分かりにくいため、反論もしづらい時代です。
見抜くためのポイント
すべてを疑う必要はありませんが、 次の点だけは意識していいと思います。
- 「無料で全部」という言葉を鵜呑みにしない
- AIの話しかしていないかどうかを見る
- 具体的なビジネスの話が避けられていないか
そして何より、深追いしなくていい。
私なりの距離の取り方
AIは魔法の稼ぎ道具ではありません。
少なくとも私にとってAIは、 「楽して儲けるための装置」ではなく、 考えを整理する相棒です。
誰かの「全部入りの正解」を探すより、 自分がどこで納得できていないのかを整理する。
その使い方のほうが、結果的に遠回りのようで近道だと感じています。
この記事が、 「無料で全部教えます」という言葉に 少しでも引っかかりを覚えた方の参考になれば幸いです。

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