秋になると、果物売り場の主役に躍り出る――
シャインマスカット。
今では贈答用としても人気の高級ブドウですが、
その値段には“見た目”以上のストーリーがあるようです。
💡 仕入れ値の世界
今年は、どこの産地も甘味の乗りが遅く収穫が後ろ倒し。
昼夜の気温差が少ないと糖度が上がりにくく、
「暑いだけではダメ」という自然の難しさを感じます。
さらに興味深いのは――
シャインマスカットの仕入れ値は、粒の大きさ・房の形・色合いで大きく変動するということ。
特に、鮮やかな緑色のものほど高値。
一方で、黄色っぽく色づいた房は安値で取引されるそうです。
しかし実はその“黄色いマスカット”こそ、
完熟して糖度が高く、より甘い。
つまり「高い=美味い」ではなく、
見た目より中身が勝負なのです。
🍏 黄色いマスカットの誘惑
今回出会ったのは、7房入り・約2kgで2380円。
形は少々いびつでしたが、味は高級品とまったく同じ。
口に入れた瞬間、果汁が弾けて香りが広がり、
思わず「これでこの値段?」と声が出るほどでした。
💬 経営者の従兄弟との会話
そのお得すぎる値札を見て、私は思わず従兄弟に聞きました。
「これ、ちょっとやり過ぎじゃない?」
――つまり、
「いくらなんでも安すぎるだろう。
お客さんが“原価はいくらなんだ?”って心配するぞ。大丈夫か?」という意味です。
すると従兄弟は、
「よかよか。」
と笑いながら一言。
その柔らかい返しに、
“商売より人情”という熊本気質を見た気がしました。


The greener, the pricier. The yellower, the sweeter.
Beauty sells, but kindness stays.
🍇 「よかよか」に宿る心:
“よかよか”は熊本弁で「大丈夫、大したことなか」といった柔らかい肯定。
その一言の裏には、損得よりも人との繋がりを大切にする気質があります。
果物一箱のやり取りの中にも、
そんな人情の甘みが、しっかりと熟しているのです。
“よかよか”は熊本弁で「大丈夫、大したことなか」といった柔らかい肯定。
その一言の裏には、損得よりも人との繋がりを大切にする気質があります。
果物一箱のやり取りの中にも、
そんな人情の甘みが、しっかりと熟しているのです。

コメント